クネンボ(九年母) ミカン科ミカン属
マレー半島からインドシナ(現ベトナム)の原産の常緑小高木。
室町時代に、中国南部を経て、琉球を通して日本へ伝播したようだ。
果実はほぼ球形で、径6センチ前後。
果皮は厚く表面は凸凹があり、温州ミカンより酸味が強いが、
江戸時代には主要な柑橘類として珍重されていたようである。
葉翼はなく、枝にトゲはほとんど見られないが少しはある。
現在は食用としては栽培されていない。
古名はアベタチバナ(阿部橘)。
矮性クネンボ?/コミカン?/または? ミカン科
直径が2センチほどで、果皮の表面は凸凹。
小型のミカンのように見える。
葉翼はなく、枝にトゲがある。
ダイダイ(橙、代々) ミカン科ミカン属
インドからヒマラヤ原産の常緑小高木である。
日本へは古い時代に中国から渡来した。
果実は、果径は5~10センチ。
冬にいったんは緑から橙色になるが、翌年また緑に戻り、これを繰り返す。
皮を乾燥させたものを橙皮(とうひ)、未熟果を乾燥させたものを枳実(きじつ)と呼び漢方で使用される。
枝には刺がたくさんあり、葉柄には翼がある。
マルミキンカン(丸実金柑)? ミカン科キンカン属
中国原産の常緑低木で、キンカンはキンカン属の仲間の総称。
枝は細く密生し、葉は小さく葉翼はほとんどない。
果実は球形または楕円形で約2センチ、果面は滑らかで光沢がある。
酸味が強く食用にはされない。