マツザカシダ(松阪羊歯)・栄養葉 イノモトソウ科イノモトソウ属
学名:Pteris nipponica
本州の千葉県以西の暖地の林内に自生している常緑多年性シダ類。
根茎は地面を這い、葉を束生する。
葉は単羽状複葉で、1個の頂羽片と1~3対の側羽片があり、光沢のある緑色。
葉が波のようにうねり、葉の主脈に沿ってしばしば白い斑がはいる。
葉には胞子葉と栄養葉とがあり、胞子葉は栄養葉より葉幅が細い。
イノモトソウより葉が広いオオバイノモトソウによく似るが、側羽片が1~3対と少なく、葉が波のようにうねる。オオバイノモトソウの変種であるという説もある。
日本の固有種といわれる。
ジュズサンゴ(数珠珊瑚) ヤマゴボウ科ジュズサンゴ属
学名:Rivina humilis
北アメリカ南部原産、常緑の多年草あるいは亜低木で、日本へは大正初期に渡来し、小笠原諸島に帰化している。
草丈は50センチ前後、古株は基部が木質化し、8℃以上で越冬する。
葉は互生し、長卵形で長さ7センチほど、質は薄く、長い柄がある。
茎上部の葉腋から長さ10センチほどの花茎を横向きに出し総状花序をつける。
花は径3ミリぐらいの小さな白花で、花弁はなく、蕚片が花弁のように見えて淡い緑色から淡い桃色をしている。
数珠状に果実をつけ、緑色から赤色と変化していく。果実の径は5ミリ程度。
クマザサ(隈笹) イネ科ササ属
学名:Sasa veitchii
山野に自生する多年草で、高さが1~2メートルになる大型のササ。
葉は長さが20センチを越え、幅は4~5センチ、葉は両面ともに無毛。
若葉には隈取りがなく、冬に葉の縁が白く枯れて隈取りができる。
クマザサには近似の種が多く、総称または俗称として使われることが多い。
熊笹とも書かれることがあるが間違いである。
薬効は糖尿病、高血圧、口内炎、便秘、胃腸などや抗癌作用があるといわれ、血液の弱アルカリ性化が期待できる。