夕方、帰途の時刻に合わせてバス停に向かって歩いていると、何やら見慣れない黒影がひら~ひら~。もしや昨年見たギフチョウか?小さい橋を何気に渡って空木のような白花を覗くと・・・青緑色の蝶が吸蜜していた。初見だ!
アオバセセリ(青羽せせり蝶) セセリチョウ科
翅の色は暗青緑色で、後翅の裏面の端に橙色の斑がある。
前翅長は約27ミリ。開翅長は約45ミリ。
青森県以南に広く分布し、山地の林縁部や渓流沿いで見られる。
成虫は5~8月頃に発生し、早朝と夕方に活発に活動する。
ウツギなどいろいろな花で吸蜜するが、個体数はあまり多くない。
幼虫はアワブキ科のミヤマハハソ、アワブキなどの葉を食餌する。
ミツバウツギの花で吸蜜するアオバセセリ。
翅を開くのは飛ぶときだけで、吸蜜中は開いてくれなかった。
アオバセセリを撮るのに夢中で、花は眼中に無かった。写真を見て花は初めてのミツバウツギだと気付いた。花をきちんと撮っておかなかったことを悔やんだ。
ミツバウツギ(三葉空木) ミツバウツギ科
山野に普通に生えるが、川沿いや樹林の縁に多い落葉低木。葉は長い柄があって対生し、3小葉からなる複葉。小葉の先端は伸びて尖る。縁には先端が針状になる鋸歯があり、両面には細毛が散生している。5月から6月にかけて5弁の白い花を咲かせる。花は完全に開かないが、5枚の蕚片も白く、よく目立つ。