撮影:5月31日(長野県南牧村・八ヶ岳高原)
野鳥は声が聞こえても新緑の季節では姿が見えない。
蛾は動かないので見つければ簡単に撮れるけれども、葉陰などに隠れて止まっているので探すのに手間がかかる。蝶は飛んでばかりで滅多に止まらないので難しい。
他の昆虫は小さいので林や草原を丁寧に探さないと見つからない。
その点、花は、咲いていれば目に入り見つけやすいので、比較的楽に撮れる。ただし、小さい花はマクロレンズを使わないと期待通りには撮れない。今回、マクロを持っていたが使わなかったのが悔やまれる。昔は時間をかけてじっくり撮ったが、近年は何故かささっとただ単に見た証拠に撮っているだけ。毎回反省しているが治らない。テングクワガタ(天狗鍬形)・群生 ゴマノハグサ科クワガタソウ属 (実質初見初撮り)
亜高山帯や渓流沿いのやや湿った林縁に生える多年草。
花は直径約6ミリで、まばらに10個ほどついている。花柄に腺毛と短毛がある。
葉は対生し柄がなく長さ8ミリ前後の楕円形。茎は直立し高さ10センチくらい。
果実はハート型で、兜の鍬形(くわがた)には見えない。
アラゲアオダモ(荒毛青梻) モクセイ科トネリコ属 (初見初撮り)
山地に普通に生える落葉高木。若枝や葉柄に粗毛がある。雌雄異株。
花冠は4裂し、裂片は6~7mmの線型。写真は雄しべが2本あり雄花。
葉は奇数羽状複葉で対生する。葉柄はきわめて短く、縁には浅い鋸歯がある。
ミヤマザクラ(深山桜) バラ科サクラ属 (初見初撮り)
北国や標高の高いところに多い。高さ15mにもなる落葉高木。
花は径約2cmで、白色の5弁花。花弁は長さ約7mmになり水平に開く。
葉の縁は鋭い2重鋸歯になり、先端は腺になる。
シモツケソウ(下野草)・葉 バラ科 (初見初撮り)
山地の草原によく見られる多年草
葉に長い葉柄があり、茎に互生し、頂小葉は掌状に5から7裂する。
葉柄には小さな側小葉が何枚もついている。
初見の気がしましたが、7年前に初めて見て、今回は2回目。
ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)・蕾 イチヤクソウ科イチヤクソウ属
明るい高地や丘陵地に自生する。葉は根生し楕円形、常緑で表面は光沢がある。
花茎の高さは20センチほどで、紅色の5弁花を斜め下向きに開く。花径12ミリほど。
5月末ではせっかちな芽が1本生えていただけ。群生して開花するのは7月中旬の頃でしょう。
葉は普通の白花の
イチヤクソウとほぼ同じ。
マイヅルソウ(舞鶴草) ユリ科マイヅルソウ属
山地の針葉樹林内などの木陰に群生する多年草。花茎の高さは5~25センチ。
花期は6~7月で、茎頂に直径約5ミリの白色の花を多数つける。
葉を2枚広げた様子が、鶴が羽を広げて舞う姿に似ているから舞鶴草。