大きな広場の一角に、数本の大木。
あたり一面に、花や花茎が散乱し、
枝先には残り少ない蕾や雄花・雌花・果実が混在していた。
多くが散ってしまっていて、花の無い花序が虚しげであった。
アオギリ(青桐) アオギリ科アオギリ属
樹皮が緑色っぽく見え、葉っぱは桐の葉に似ている。
萼片の内側が黄色で、太い棍棒状に見える雄しべを持つ
<雄花>、
萼片の内側が赤色で、先端に小さい果実をつけた
<雌花>、
雄花・雌花ともに花びらはない。
フェンスにヤマノイモやオニドコロに似たツル草が絡まり、
小さな薄紫色の花を咲かせていた。
毛だらけのなんとも可愛らしい花である。
秋には果実や毛がフサフサした種子を見たいものである。
ガガイモ(蘿芋) ガガイモ科ガガイモ属
淡紫色の花は径約1センチで、花びらの内面に白い毛が密生している。
雌しべの根元から蜜が分泌され、花弁の溝にアリが頭をつっこんでいる。
花が黄白色なので、周囲の緑色の葉っぱに溶け込んでしまい、
うっかり見逃すところであった。
秋には真っ赤な球状の実が目立つので、生垣などに植栽されることもある。
サネカズラ(実葛) マツブサ科サネカズラ属
雌雄異株または同株。直径約1.5センチの黄白色の花をつける。
<雌花>は緑色の雌しべが球状に多数並ぶ。
<雄花>は雄しべの集合体が赤く丸い球状になっている。