ツクバトリカブト(筑波鳥兜) キンポウゲ科トリカブト属
丘陵地の林縁などに生える多年草で、茎は約80センチになる。
草全体が有毒である。
葉は互生して3つに全裂し、さらにそれぞれの裂片が2つに深裂する。
花びらのように見えるのは蕚片で、下に2枚、左右に2枚、上に烏帽子のような1枚がある。
花弁は烏帽子の内側に2枚あり、一番上の写真に2本の柄のような先についているのが少し覗いて見えます。花弁の基部には蜜を溜める苣がある(烏帽子のような蕚片を取り除かないと見えない)。蜜にも毒がある。
花の大きさは、烏帽子の先端から下の蕚片の先まで、約5センチです。
仲間にはよく似ていて区別が難しいヤマトリカブトがある。
花は普通は深い紫色だそうだが、写真の個体は薄い青色に見える。
2枚の側蕚片に挟まれるように雌しべと雄しべがある。

葉は3つに全裂し、さらにそれぞれの裂片が2つに深裂する。
果実
ヤノナミガタチビタマムシ(矢之波形矮玉虫) タマムシ科チビタマムシ亜科
体長3ミリ前後、光沢のある黄銅色の地に3本の銀白色の波形帯模様がある。
卵から孵化した幼虫は葉の内部に潜り、ケヤキの葉を内部から食べながら成長する。
成虫になるとケヤキの若葉を外部から主脈を残しながら食べる。
頭の両端に眼があり、間は窪んでいる。
新成虫は夏に出現し、秋まで活動した後、ケヤキの樹皮下などに潜って越冬する。
写真はケヤキのめくれた樹皮の下、日の当たるところで暖をとっていた?
このまま越冬するのかもしれない。ナミガタチビタマムシとの区別が難しい。
リンゴケンモン(林檎剣紋蛾) ヤガ科ケンモンヤガ亜科
開帳45~50ミリ。写真の個体の翅端までの体長は約20ミリ。
前翅は灰白色、黒っぽい剣状の斑紋がある。
幼虫はリンゴなどの葉を食べる。
