撮影:5月下旬(東京都八王子市裏高尾)
サカハチチョウを撮った林道の帰り道、のんびり下りながら左右の道端に目をやっていた。
土手にサツマイモのような葉っぱがたくさん群生している一帯があり、惰性で通り過ぎたが、
なんとなく気になり戻ってみた。
あらかじめ、裏高尾にあるらしいことを仕込んでいたので、
これがフタバアオイかな…と葉を掻き分けると確かに2本、双葉だ!
フタバアオイ(双葉葵) ウマノスズクサ科カンアオイ属
葉を普通は2枚付ける多年草。日本固有種。
茎は地上を横に這い、多肉質で紫を帯びた褐色。
普通種ということですが、どこでも見られるというものではなく、初見初撮りでした。
茎の先端に葉を2枚、対生状につける。葉は一年生で、長い柄がある。
花は葉柄の基部から出て一個だけつき、地際に下を向いて咲く。
花弁はなく、花弁状に発達した萼片は淡い紫色。
萼片の先端の三角状の列片は反り返って萼片基部に接する。
普通は俯いて咲くが、稀に横を向いて咲く花があった。
雌しべの花柱は6個あり、互いに合着して柱状になっている。
雄しべはその周囲に12本ある。