撮影:9月上旬(東京都青梅市御岳山)
レンゲショウマ観賞の後、群生地斜面の下の小道を目ぼしい植物や虫を探しながら歩いてみた。
ツクバネソウは環境省や関東各県のレッドデータブックには絶滅危惧種の指定がないが、千葉県では見たことがなく、どこでも見られる植物ではなさそう。ツクバネソウ(衝羽根草)・果実 ユリ目シュロソウ科ツクバネソウ属
APG植物分類体系。従来の分類体系ではユリ科。
横走する根茎の先から円柱状の茎が直立し、高さ20~40センチ。
茎頂に4枚(稀に5枚)の葉を輪生する。葉柄はなく、長さは10センチほどになる。
5~6月、茎頂から出た花柄の先に径2センチ内外の淡い黄緑色の花を1個上向につける。
花柄は長さ3~10センチ。花は萼片のみで長さ10~20ミリ。花弁はない。
雄しべは8本。花糸は長く、葯は線形で長さ3~4ミリ。果実が未熟なまま消失か?
果実は球形の液果で、秋に羽根突きの羽子(はご)に似た実が黒紫色に熟す。
果実の下の花糸は、花後にふくらんで赤くなり、反り返る。
少々毒々しい色の果実は、直径10ミリほど。
熟果が脱落。雄しべと萼片だけが残っていた。
ツクバネソウ(衝羽根草) ユリ目シュロソウ科ツクバネソウ属
シュロソウ科はAPG植物分類体系。従来の分類体系ではユリ科。
シュロソウ科の仲間にはショウジョウバカマ、エンレイソウ、キヌガサソウ、シライトソウなどがある。
北海道~九州の落葉広葉樹林の林床や山道沿いに生える多年草。