撮影:5月上旬(千葉県千葉市・大百池公園)
連休中は暇で退屈だったので、車で行ける近場の大百池公園に行ってみました。
収穫は期待していなかったが、周囲に目を凝らしてみるとギンランがポツンと目立たないように咲いていた。歩きながら周囲に目を配ると、ところどころに咲いていました。毎年訪れている公園ですが、初めての発見でした。キンランはたった1本だけ道端に咲いていました。
こんなに目だっていて盗掘が心配だし、綺麗な花とばかりに摘み取られるのも心配です。キンラン(金蘭) ラン科キンラン属
山や丘陵の林の中に生える草丈30~70センチの多年草。
日本在来種ですが、急激に数を減らし、絶滅危惧種に指定されている。
茎の先端に明るく鮮やかな黄色の花を総状につける。稀に白花もある。
花茎の上部や花柄には縦に筋があり捩れている。
落ち葉や倒木で生育する菌根と共生するので、家庭栽培は極めて難しい。
花は直径が15ミリくらい、花弁は5枚で唇弁には赤褐色の隆起がある。
花びらが5枚のように見えるが、外側の3枚(上1枚と一番下の左右2枚)は萼片。
内側の左右2枚が側花弁、内側に赤色の筋が隆起しているものが唇弁。
唇弁の上にある棒状のものが、雌しべと雄しべが合着した「ずい柱」で、先端に「花粉塊」という花粉の塊があり、すぐ奥に柱頭がある。
唇弁の基部には短い距がある。
ササバギンラン(笹葉銀蘭) ラン科キンラン属
山地の落葉樹林下に生える多年草。葉の裏面、縁および花序に白色の短い毛状突起がある。
ギンランとの区別が難しく、これもギンランのつもりで撮っていた。ギンランかもしれない。
ヨウラクラン(瓔珞蘭)の茎葉 ラン科セッコク亜科
千葉県では一般保護生物に指定されている。
樹幹や岩上に着生して垂れ下がる常緑多年草。
花期は図鑑では4~6月だが、この辺りでは5~6月。
茎頂に長さ50ミリ前後の花序を出し、花径約1ミリの極めて小さな花を多数つける。花は淡黄褐色。
ホウチャクソウ(宝鐸草) イヌサフラン科チゴユリ属
林縁や谷沿いなどの森林中に生育する多年草。
先端に長さ2センチほどの花が1~3個垂れ下がって咲く。
花被片は6枚だが、開かないので筒状に見える。