撮影:7月下旬(千葉県長生郡長南町長南)
ホオジロカンムリヅルの居る草原から10分ぐらい離れた荒地に行ってみた。
荒地にはいろいろな雑草が生えていたが、ネムノキの葉のような草の間を右へ左へと縫うようにひらひら低く飛んでいるチョウがいた。草はカワラケツメイのように見えたので、黄色い蝶はツマグロキチョウかと期待してしまったが、草の花がマメの花の形だったり、キチョウの翅の形や模様が違っていたのでがっかりした。キタキチョウ(北黄蝶) シロチョウ科モンキチョウ亜科
林縁や草原で普通に見られる黄色いチョウ。従来はキチョウといわれていた。前翅長23ミリ。
滅多に止まらないし、止まっても一瞬だけ、蒸し暑いのとで撮り難かったです。
群生しているクサネムの葉に好んで止まって、若葉や新芽に1個ずつ卵を産みつけていた。
大きさは1ミリほどの紡錘形で乳白色。(赤い
↓の先)
モンキチョウ(紋黄蝶)・メス(白色型) シロチョウ科モンキチョウ亜科
前翅外縁は黒く、翅の中央には銀色の斑紋がある。前翅長27ミリ。
雄の翅の地色は黄色、雌では黄色と白色の2種類がある。
止まると翅を閉じてしまうので、翅の表側を撮れなかった。
クサネム(草合歓) マメ科クサネム属 (初見)
全国の水田や河川敷などの湿地に生育する1年草。
草丈は50~100センチで、葉は羽状複葉、ネムノキの葉に似ている。
キタキチョウやモンキチョウの幼虫の食草となっている。
ツマグロキチョウの幼虫の食草カワラケツメイと姿が似ているが花が全く違う。
初見なのでもっと丁寧に撮ればよかったと後悔しました。
7~10月に長さ1センチの薄黄色の蝶形花が咲く。
旗弁の基部に赤褐色の斑点がある。
果実は長さ3~5センチで、5~6個の節がある(節果という)。