撮影:4月26日(千葉市・県立中央博物館生態園)
生態園の奥にある野鳥観察舎、さらに奥の湿地にかかる壊れそうな橋の傍にヒメコウゾの花がたくさん咲いていた。2個目の橋を渡ってすぐの林下にはムサシアブミが一株咲いていた。木や草やロープが邪魔で全体像や仏炎苞を上手く撮れなかった。ムサシアブミ(武蔵鐙) サトイモ科テンナンショウ属 (仏炎苞は初見)
やや湿った林下に生える草丈20~50センチの多年草。
3つに分かれた大きな葉を2枚つけ、葉の間に花を咲かせる。
花序は長さ5~10センチほどで、1個の仏炎苞と呼ばれる苞葉に包まれている。
ムサシアブミは、仏炎苞が下方に強く巻き込んで丸まっていて、中の白っぽい肉穂花序は見えない。
花期は4~5月。果実は熟すと赤くなる。
上手く位置が取れなくて葉っぱが入らない。
苦労して引いても、これが限界。
葉っぱの全体上面も精一杯。
ヒメコウゾ(姫楮) クワ科カジノキ属(またはコウゾ属)
雌雄同株異花の落葉低木。果実はクワの実に似ている。
新枝の基部の葉腋に雄花序、上部の葉腋に雌花序をつける。
雄花序は長さ約1センチの柄があり、直径約1センチの球形。白黄色の雄しべを出している。
雌花序は柄が短く、中心の球体部は直径5ミリ、赤紫色の雌しべの長い花柱が目立つ。
キバラヘリカメムシ(黄腹縁亀虫) ヘリカメムシ科
腹部が黄色いヘリカメムシの仲間で、体長は14~17ミリ。
クヌギカメムシ(橡亀虫)・幼虫 クヌギカメムシ科
クヌギ、コナラなどで見られ、全体が黄緑色で長い触角が目立つ。体長7~8ミリ。
クヌギカメムシにはヘラクヌギカメムシとサジクヌギカメムシもいるが、幼虫では判然としない。
コジャノメ(小蛇目蝶) タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科
黒っぽいジャノメチョウがひらひら飛んできて、目の前の葉っぱの上で小休止した。前翅長25ミリ前後。
翅の裏面に白い帯と目玉模様を持ち、地色は地味な茶灰色。
後翅裏面の大きな目玉模様の上に並ぶ小さな目玉模様の数が4個。