撮影:8月17日(市川市、大町自然観察園谷津田)
雨上がりのつる草にハゴロモたちが入り乱れて群がっていた。
静かにじっとしている個体、忙しげに蔓を伝って歩く個体、
クモの餌食になってしまった個体などがいて、長く立ち止まって眺めてしまった。
クズ、ヤマノイモ、ウツギ、ミカンなどの茎から汁を吸う。
ハゴロモの仲間は立派な翅があるのに飛ぶのは苦手らしく、後ろ脚でピョンと跳ねて逃げる。
翅を使って飛んでいるのを見たことがない。アオバハゴロモ(青羽羽衣) カメムシ目ヨコバイ亜目アオバハゴロモ科
頭から翅の先端までは約10ミリ。
前翅は淡い緑色で、翅の縁が赤味がかっっている。
全体に表面は粉を吹いたような艶消し。
尾端に毛のようなふさふさを付けたスケバハゴロモの幼虫がいた。
後翅は止まっているときは普通は見えない。
この個体は蜘蛛に捕まっていて、前翅が開いていたので、乳白色の後翅が見えていた。
スケバハゴロモ(透翅羽衣) カメムシ目ヨコバイ亜目ハゴロモ科
頭から翅の先端まで約10ミリ。
翅は黒褐色の帯で縁どられて透明。
体色は黒褐色だが、若い個体は黄褐色の粉を吹いている。
スケバハゴロモの幼虫
ベッコウハゴロモ(鼈甲羽衣) カメムシ目ヨコバイ亜目ハゴロモ科
頭から翅の先端まで約10ミリ。
前翅は褐色地に2本の白線が入っている。
幼虫はスケバハゴロモ