撮影:9月18日(千葉市・田舎の庭)
屋敷の草地をぶらぶら何気なくのんびりと歩きながら、
習性で目だけはキョロキョロと昆虫を探している自分がいた。
ヤツデの大きな葉っぱが行く手をふさぐように八方に広がっていた。
白い塊が不自然に動いていた。
ヒメシロコブゾウムシだ。
人間の接近に気づき逃げて隠れようとあたふたしているようだ。
カメラを近づけたら動きがピタッと止まった。カメラを離すと再び逃げようと動き出す。
ゾウムシの仲間は危険を察知すると、死んだように固まって地上に転げ落ちることが多いが、
このときは動きを停めただけだった。
葉っぱが水平に広がっていたので、転落できなかったのかもしれませんね。
体長は12~13ミリで、背中の中央に黒い斑模様がある。
ヒメシロコブゾウムシを撮っていた時、近くの木の葉っぱに
ホタルガが飛んできて止まった。
まるで撮ってくださいませと言わんばかりであった。
前翅の先端近くに斜めに走る白い帯がある。前翅長は27ミリ前後。
広い庭の方に移動したら、ここでもヤツデの葉っぱに
ツチイナゴがピタッと張り付いて止まっていた。全身が褐色~茶褐色で、背中には黄白色の線が頭部から尾部まで走っている。複眼の下に暗い緑色の線が涙をこぼしたように見える。体長は5~6センチ。
ツチイナゴを惰性で撮っていたら、隣に
アカボシゴマダラがよたよたと心細い飛び方でやってきた。アカボシゴマダラは外来種だが、彼方此方で必ずと言ってよいぐらい見かけることが多い。個体数が増えてきたように思う。反対に在来種のゴマダラチョウは低地で見られなくなり。少し標高の高い丘陵地で命をつないでいるようです。