撮影:5月28日(千葉県千葉市・加曾利貝塚縄文遺跡公園)
公園を素通りして、公園の東側を流れる小さな川、坂月川に向かいました。この川は都川の源流です。実際に水が流れている川幅は2~3メートル、川の両側の川原は10メートル以上はある。川は北上していますが、すぐに途切れてしまい、源流はわかりません。川底から水が湧き出しているともいわれています。
公園に戻りぶらぶらと当てもなく徘徊していると、未だ梅雨入り前で昆虫の季節としては少し早いのですが、いろいろな蝶や蛾、それに他の虫たちと出合います。もちろん草花との出合いもあります。
ダイミョウセセリ(大名挵蝶)・関東型 セセリチョウ科チャマダラセセリ亜科
前翅長18ミリ前後。
翅を完全に開いてとまることが多い。
黒地に白帯のあるセセリチョウだが、
関東型は後翅の白帯がはっきりしない。
チャバネセセリ(茶翅挵蝶) セセリチョウ科セセリチョウ亜科
前翅長17ミリ前後。
イチモンジセセリに似るが、白紋は一直線状にはならない。
ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇目蝶)
タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科
前翅長約21ミリ。
翅の裏面に小さな波状の斑紋があり、後翅裏面の眼状紋は5個。
翅がぼろぼろです。
ウスキクロテンヒメシャク(薄黄黒点姫尺蛾) チョウ目シャクガ科
開張25ミリぐらい。
淡褐色の筋模様があり、4枚の翅にひとつずつ小さな黒点がある。
「マエキヒメシャクに似るが、本種は地色が明るく黄色味が強く、横線が黄褐色でくっきりし、横脈点や外縁の4つの黒色点列も明瞭、散布される黒褐色鱗もごく少ない。前翅の中横線と外横線とが、前縁のそばでくっと内側へ曲がる。」(みんなで作る日本産蛾類図鑑より転載)
マエホシヨトウ(前星夜盗蛾) ヤガ科 ヨトウガ亜科(またはヒメヨトウ亜科)
前翅長約15ミリ。色彩や斑紋の変異が激しい。
蛾や蝶の幼虫、いわゆる毛虫や芋虫とも出合いますが私は好きではありません。
ぞくぞくっと寒気がしてしまいます。それでも、写真だけは記録として撮っておきます。
川から戻り、狭い湿地を通って公園に入ろうとすると、一匹の毛虫が山桑の枝をのっそりと這っていた。
タケカレハ(竹枯葉蛾)・幼虫 カレハガ科
体色や体毛は成長過程によってやや異なる。
体長は50~70ミリで、背中の毛は毒液を出す。
食草は竹、笹、葦、ススキなどイネ科の葉。